住友ゴム工業は、10月からタイヤを生産している名古屋工場で、発電機定格出力7000kWの大規模なコージェネレーションシステムを導入したと発表した。
同社は先行した3工場と合わせて、国内のタイヤ全4工場におけるコージェネレーションシステムの導入が完了したことになる。
名古屋工場では今回のコージェネレーションシステム導入に先駆けて、2005年1月に排熱ボイラーの容量を増加させるための廃タイヤ焼却排熱回収プラントの改造工事を実施し、今年2月には使用燃料を重油から天然ガスに転換するなど、コージェネレーションシステムの導入による環境対応とコスト低減の効果を最大限に引き出す取り組みを推進してきた。
今回のコージェネレーションシステム導入による、全設備稼働後のCO2排出量は対前年比で39.8%の削減、エネルギー使用量では20.8%の削減効果を見込んでいる。
また、使用燃料をクリーンな天然ガスに転換することで、従来使用していた排煙脱硫装置も不要となり、脱硫過程で排出される産業廃棄物の削減が図れる見込み。