三菱ふそうトラック・バスは、中型トラックの『ファイター』のキャブスタイルを6年半ぶりに一新し、5日から発売開始した。
新型ファイターは、中型トラックの「あるべき姿を問い直し、経済性をはじめとする全ての性能を高次元でバランスさせ、新生三菱ふそうおよびダイムラークライスラー社との協業の第1号モデル」として開発した。
外観は「タフ・バット・ジェントル」をキーワードにデザインした。スリーダイヤマークを強調するフロントグリルと新ふそうエンブレムによって、新しい三菱ふそうのデザインアイデンティティの確立を目指した。ロアヘッドライト外観とアッパーヘッドライト外観のヘッドランプ位置の異なる2つのエクステリアを設定し、フルキャブとショートキャブ、標準幅キャブと広幅キャブと共に、様々な用途に対応した。デザインの統一性を保ちながらそれぞれに調和したフロントマスクデザインとした。
各部のフラッシュサーフェース化や、エアダムスカート一体型バンパーなどにより、空力性能を向上し、燃費低減もは買った。
インテリアは車両情報、ウォーニング表示を行なうマルチインフォメーションシステムVOISの機能を充実・拡大させたIvisを全車に標準装備した。スピードメーター、タコメーターには、アージェント仕上げのメーターリングを採用し、グレード感を強調した。
安全性では、コンピューター解析を駆使した設計技術で、安全性の高いキャブ構造を実現したほか、実車による衝突試験を繰り返し実施し、万が一の事故の際にも乗員の生存空間を確保するキャブ構造とした。
また、オートマチックの優れたイージードライブ性とマニュアル車の持つ低燃費性を両立させた電子制御機械式オートマチックトランスミッションINOMAT-?Uの展開をショートキャブ、210ps車と増トン車に拡大した。AT限定免許で運転できるクラッチペダルレスのINOMAT?Uには、発進ギヤ段自動選択機能を新搭載し、坂道発進時に勾配の緩急により自動的に発進ギヤ段を選択できる。
販売目標は年間1万5000台。価格は型式「PA-FK61R」の標準幅、キャブ付シャシ、フルキャブが590万1000円。