スズキは、「セニアカー」シリーズの新しいラインナップとして、コンパクトで、市街地での使用にも配慮した新型電動車いす『タウンカート』を3日から発売した。
タウンカートは、主に足腰に不安のあるお年寄りが外出等に使用する新型電動車いすで、スズキが販売するセニアカーシリーズの中でも最もコンパクトなモデル。ニューモデルは、公共施設やショッピングセンターへの乗り入れ、マンション内の通路やエレベーターへの乗り入れなど、狭い場所の多い都市部での使用にも配慮し、小回りのきくコンパクトなボディとした。
ハンドル操作型の電動車いすでは初の後輪2モーター制御方式を採用し、左右の後輪を別々に駆動させることで、最小回転半径を110cmとした。駆動モーターの低速微動制御により、狭い通路やドアの通過時など、低速走行を要する時の微妙な速度調整を可能にした。
また、ハンドル軸にユニバーサルジョイントを採用したことで、自動車と同じようなステアリングホイールレイアウトを実現した。四輪それぞれに独立したサスペンションや、280mmの大径タイヤを採用することにより、乗り心地の向上も図った。セニアカーシリーズでは初めてとなる、パイプハンドグリップを前後に装備し、段差などでの車両持ち上げにも対応した。
価格は36万8000円。