2002年のパリモーターショーでコンセプトモデルとして発表され話題をさらったコンバーチブルモデル『マイクラC+C』(マイクラ=日本名『マーチ』)が、ほぼそのままの形で市販モデルとして発売されることになった。
トランク内部に収納される折り畳み式ハードトップのルーフ部分は、「C−VIEW」呼ばれるガラス張りになったもの。スイッチ一操作ひとつで、完全なオープンエア状態になるまでに要する時間がわずか22秒のコンバーチブル構造は、ドイツのカルマン社が手掛けた。
組み上げのラインも全く新しく作られ、ルーフ部分のパーツはドイツのカルマン工場で生産、マイクラのヨーロッパ生産拠点であるイギリスのサンダーランド工場に持ち込まれ日産のラインで塗装された後に、同工場内に新設されたカルマンの工房で架装される。
11月より生産が開始されるマイクラC+Cは、同時にクラス最大のトランクスペースをも保有し、スタイリッシュなコンバーチブルとクーペの実用性を合わせ持つモデル。現時点では日本国内導入は予定されていないコンバーチブルモデルだが、「要望が高ければ検討する」とのことだ。