【ホンダ シビック プロトタイプ速報】その2 VTECとDBW化で使いやすいパワー特性に…こもだきよし

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ホンダ『シビック』はこれまで1.5リッターと1.7ッターのエンジンを持っていたが、8代目のガソリンエンジンは1.8リッター1本になった。新開発の4気筒1.8リッターVTECエンジンは最高出力103kW/6300rpm、最大トルク174Nm/4300rpmを発揮する。

エンジニアの話によると、7代目の1.7リッターエンジンと比べると6%の低燃費化を果たしているという。エンジン重量も5kg軽量化して、長さも15mm短く全体にスリムでコンパクトになったのだ。

VTEC機構を最大限使ってバルブのコントロールをしている。ケースによってはポンピングロスを少なくするためにバルブを遅く閉じさせることによって燃費を稼いでいる。またパワーを必要とするときには、VTEC得意のカムに乗った高回転まで伸びていく力強さを発揮することもできる。

今回の新しいパワーユニットから完全なDBW(ドライブ・バイ・ワイヤー)になり、アクセルペダルと加速力の関係もこれまでと少し変わってきた。これまではアクセルペダルを少し踏み込んだ状態のときでも強い加速力を発揮し、さらに踏み込んだときには大して力が増えなかった。これはパワーを大きくするためにインテークマニフォールドを太くしスロットルバタフライも大きくなっているために、回転数が低いときにスロットルバタフライが少し開いても全開に近い空気が流れてしまっていたからだ。DBW化したことで、アクセルペダルの開度に比例したトルクを発揮できるようにDBWがスロットルバタフライの開度をコントロールしてくれるようになったのだ。

これまでのシビックと比べると出だしの鋭さがなくなったと感じる人がいるかもしれないが、じつは新しいほうが長い時間乗ったときに疲れず、ドライバーの意思どおりにコントロールできるのである。

シビック“ハイブリッド”も大きく進化した。1.3リッターのガソリンエンジンと電気モーターの組み合わせで、70kW+15kW=85kWのパワーと123Nm+103Nm=226Nmという太いトルクを発揮する。

パワーの出方的には、低回転域では電気モーターがメインに、高回転域ではガソリンエンジンにバトンタッチする。クルマのスピードが遅い領域では電気モーターだけで走ることもできる。電気モーターで走行中のときもガソリンエンジンは同じように回転しているが、バルブを閉じたままなので吸排気や圧縮によるロスはなく、単純なフリクションのみになる。ガソリンエンジンが停止していてもエアコンが作動できるようになったのは、大きな進歩である。(つづく)

《こもだきよし》

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