【D視点】新型フォード フォーカス …モデルチェンジ手法の是非

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【D視点】新型フォード フォーカス …モデルチェンジ手法の是非
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★大物の子供は育ちにくい

先代(=初代)フォーカスは1998年にヨーロッパで登場し、以後世界80カ国で約400万台というビッグセールスを記録した。ヨーロッパでは大変ポピュラーなブランド、欧州フォ−ドの主力モデルでもある。

フォード『Ka』から始まる「ニューエッジスタイル」と呼ばれるデザイン手法から先代フォーカスは生れた。モノフォルムのラウンドシェープをシャープなラインでグラフィカルに切り分けたデザインは独創的で新鮮な魅力を醸し出している。

その成果が「1999年度欧州カー・オブ・ザ・イヤー」、「2000年度北米カー・オブ・ザ・イヤー」と、史上初の2大陸ダブル受賞となったわけだ。日本では少数派だが、優れたデザインとして知る人ぞ知るクルマ、それが先代フォーカスだった。

大物の子供は育ちにくいといわれるが、クルマの開発も同じで、成功したモデルの次は成功しないというジンクスがある。原因はいろいろあるが、失敗を許されないことから開発者が冒険を恐れがちなのは確かだ。競合他車がラグジュアリー路線をとるなか、新型フォーカスの「先代の良いところを生かしながら、クオリティを補う」戦略も説得力はあるが、冒険を避けた感が強い。

しかも、プラスとマイナスを同時に達成するような戦略は、一見、簡単そうだが実は高度なデザイン能力が求められるのだ。新型フォーカスもクオリティは実現できたが、新鮮なインパクトは今一歩となってしまった。が、これこそ狙い通りとも考えられる。

★ コンパクトカーでは珍しいスマートさ
★大物の子供は育ちにくい
★安定した操縦感覚の大人のクルマ

《松井孝晏》

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