★ドライビング技術も上達
ふたつ目は溝の磨り減ったタイヤと、溝のあるタイヤでのウェット路面の制動距離の違い。80km/hからの急制動では、約5m程度の差が出た。溝のないほうのタイヤでも2.5mmの溝が残っており、スリップサインが出るほど浅い溝ではないのにこれだけの違いが。溝の深さはウェットグリップだけではなく制動距離にも影響を与えるのだ。
3つ目は空気圧を通常の約半分まで落としたタイヤでの走行。フィーリング的にはハンドルが重くなり、クルマの挙動が鈍くなる程度だったが、30km/hのスラローム走行は問題なく行なうことができた。
が、クルマを降りてみると、タイヤのサイドウォールに記されたマーキングが消え、もう少しでホイールのリム部分が地面に触れてしまうところだった。それだけタイヤを歪ませながら走っていたことがわかる。もう少し速度が出ていたなら、ホイールが接地してしまい、タイヤがはずれてもおかしくはないだろう。
このように「タイヤセーフティドライビングレッスン」のメニューは豊富で、すべてのプログラムを修了するころにはタイヤの日常点検の重要性はもちろん、ビギナードライバーなら、ドライビングスキルについても上達が望める盛りだくさんの内容だった。参加者の3分の1を女性が占めるということなので、女性も気兼ねなく参加できる。
これだけの内容をしかも無料で受講できるなら、栃木のテストコースまで出向く価値はじゅうぶんにある。来月9月17日/18日の各日の開催が予定されている。
詳しい、受講内容は「タイヤセーフティドライビングレッスン」ホームページまで。
http://www.tiresafety.jp/tsdl/
★タイヤの日常点検から交通事故を減らす
★ランフラットタイヤでパンク走行
★開発用テストコースで“危険”実感
★ドライビング技術も上達