スズキ、熱耐アルマイトのバラツキを無くす

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スズキ、熱耐アルマイトのバラツキを無くす
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スズキは、ピストンなどのアルミ表面に加工されるアルマイト皮膜の膜厚のばらつきを改善し、現状の方法で行うよりも膜厚をさらに平滑化でき、耐食性、耐久性、及び耐腐食性などを向上させるアルマイト処理の新技術「ハイパー・アルマイト」を開発したと発表した。
 
ピストンなど、金属同士が高速で擦れ合い、熱負荷が高くなる部位には、アルミ表面の粗さを滑らかにし、耐食性や耐久性などを向上させるため、アルマイト皮膜が施されている。従来の方法では皮膜の厚さにばらつきが生じ、局部的に高温になり、皮膜の溶けが発生しやすいなどの弱点があった。
 
同社が開発したハイパー・アルマイトは、「交直重畳技術(交流+直流電解)」という新しい電解処理技術を応用することで、アルマイト皮膜の膜厚を均一にして平滑化を図り、アルマイト処理の品質を向上させ、ピストンリング溝などの耐熱性、耐久性を向上させる。

また、生産面ではアルマイト処理に要する時間を約1/4に短縮してコストの低減、物流の改善が実現、環境面でも未燃焼ガスの排出抑制、環境負荷物質の低減が図れる。
 
同社はハイパー・アルマイト技術を軽自動車の『ワゴンR RR』の直噴ターボ仕様車のピストンに今年6月生産分から採用しており、今後この技術を四輪車、二輪車、船外機にも採用を拡大していく計画だ。

《レスポンス編集部》

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