【D視点】シボレー コルベット 新型…世界水準の功罪

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★ポストグローバリゼーション

サルが木の枝を手に持って遠くのバナナを取ることは皆の知るところだが、このときの小枝はサルの能力を拡大する道具となっている。つまり、道具の原点は「手軽に手に入り、それを使って容易に目的を達成する」ことにある。

換言すれば、このような道具は安価で性能が良ければよいわけで、使う人がどこに住んでいようと、どんな考え方であろうとあまり問題にならない。流行の「グローバル化」には、多くの人がその道具の成果を享受できる利点がある。

ところが人間の欲求はサルのように単純ではない。新しい道具を考案したり、いろいろ便利に加工したりと、さまざまな道具を考える。

時には道具の中に生きる喜びや楽しみを見出そうとする。地域の特殊事情や文化に根ざした道具、あるいは思い入れの強い道具が、道具の持つ個性として、そのようなユーザーの欲求に応えてきた。

道具はグローバル化するとしても、人々の多彩な欲求を満足させるような個性が求められる。馴染みやすい個性、あるいはエキゾチックで刺激的なものと、楽しみ方も多彩だ。

クルマという道具もグローバル化が進む。そういった中で、人々の生活のエモーショナルな面に積極的にかかわり、その地域の文化に貢献する工夫があって、初めて地域のユーザーの楽しみにつながることができる。

つまり新型コルベットに諸手を上げて喜べないというのは、この点なのだ。次期コルベットにはアメリカ臭さをぷんぷん匂わせた初期のコルベット各車に負けないような、おおらかで、陽気で、しかもダイナミックな、“素晴らしいアメリカ”を表現したデザインを期待する。

★乗る前から納得のスタイル
★アメリカンドリームのバロメーター
★ポストグローバリゼーション

《松井孝晏》

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