【D視点】シボレー コルベット 新型…世界水準の功罪

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★アメリカンドリームのバロメーター

歴代コルベットのデザインがアメリカ車の盛衰のバロメーターとなっている事実は、コルベットが特別なクルマであることを示唆する。

アメリカ車の黄金時代の一つである50年代、ジェネラルモーターズの各ディビジョンは競って試作車を発表し、世界のクルマ好きの心を捉えた。

1953年、シボレーは戦後初のスポーツカーを開発し、これにコルベットと命名した。「タンタン」のようにかわいらしく、しかもエレガントな初代コルベットは、黄金の50年代デザインテイストを凝縮したようなスタイルでクルマファンを魅了した。

アメリカ車のもう一つの黄金時代は次の60年代だ。そのデザイントレンドを引っ張ったのが1962年に発表された2代目コルベットだ。自ら熱烈なスポーツカー・エンシュージァストであるゼネラルモーターズのヘッドデザイナー、ウィリアム・ミッチェルの思い入れの強い作品として知られる。

マイティでエキサイティングな路線はさらに発展し、1965年発表の『コルベット・メイコ・シャークII』コンセプトを経て1967年に3代目となる。オイルショックに遭遇し、アメリカ車凋落の記念碑ともなってしまうが、デザインの輝きは衰えない。

4代目コルベットの発表は1983年であり、モデルチェンジまで実に16年の歳月を要している。そのデザインは難産の結果であることを誰にでも想像させる。5代目コルベットも1996年の発表までに13年を要したが、アメリカの景気に応呼するように、スポーツカーらしい気力を取り戻す兆しを見せた。

今回の6代目コルベットは8年を経過した2004年に発表された。モデルチェンジサイクルのスパンとしてはようやく正常の範囲となり、開発が順調であることを示すと同時に、迷いの少ない充実した気力がデザインに結実した。

★乗る前から納得のスタイル
★アメリカンドリームのバロメーター
★ポストグローバリゼーション

《松井孝晏》

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