【BMW 3シリーズ詳報】ベーシックモデルを感じさせない320iの走り

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【BMW 3シリーズ詳報】ベーシックモデルを感じさせない320iの走り
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4月12日に日本で正式発表されたBMW新型『3シリーズ』には、2リッター直列4気筒エンジンを搭載する320iと、直列6気筒エンジンを搭載する325iと330iの3グレードがラインナップされている。その中で日本国内でもっとも販売台数を伸ばすと思われるのが、ベーシックモデルの320iだ。

320iは先代モデルでは2.2リッター直列6気筒エンジンを搭載していた。そして318iが2リッター直列4気筒エンジンを搭載していたので、実質的には新型の320iは先代の318iの後継車といえるベースモデルだ。

だが、新しくなった320iはベースモデルを感じさせない、質感と走りを実現している。320iに搭載されるエンジンは、『1シリーズ』の120iに搭載されるものと同じタイプで、150ps/20.4kgmを発生。新型の3シリーズはボディを大幅に拡大しているので、このスペックでは力不足を懸念していたのだが、実際にはまったく問題がなかった。

先代の318iに比べて車両重量は70kgも重くはなっているが、エンジンの出力も7psほど向上しているので、重さはエンジンパワーでリカバリーできている。加えて、5速ATから6速ATに進化したことで、トルクバンドを有効に利用した走りが可能となっている。全開加速を行なった場合には、多少物足りなさを感じることがあるが、市街地での走行や高速クルージングでは、これでじゅうぶんと思えるほどの力感を持っている。

BMWエンジニアリング・ディビジョンゼネラルマネジャーの山根健さんは「新しくなった3シリーズはボディを拡大しており、車両重量についても重くはなっておりますが、それはパワーシートの標準装備などの装備面を充実させたためで、ベースボディの重さは先代よりも軽くなっています」とコメント。

実際に320iはボディを拡大しているにもかかわらず、走りの面では先代の318i以上のフィーリングを実現している。その上で、大きくなったボディは質感と高級感を高め、ベーシックモデルらしからぬ存在感を演出している。動力性能で選べば6気筒モデルには敵わないが、新型3シリーズの質感や存在感を味わいたいなら、それは320iでもじゅうぶんに可能だ。(つづく)

《岡島裕二》

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