昨年の北京モーターショーでは、コンセプトカーとして発表された長安汽車のミニミニバン『CM8』は、現在ではすでに販売も開始されている。メーカーによればこのクルマはMPWなのだという。
CM8は「MPWという新しい概念」なのだそうで、MPWとは「マルチ・パーパス・ワゴン」の略称なのだという。そして車名の“CM”は「シティ・マルチパーパス」の頭文字を取ったものだとか。では“8”とは8人乗りを指すのかと思えばさにあらず、どうやら「8番目の商品企画」ということらしい。実際にはCM8は7人乗りのミニミニバンだ。
ずいぶんとデフォルメが効いているようなシルエットだが、実際の寸法も全長と全幅は3856mm、1568mmというコンパクトカーサイズなのに対し、全高は1898mmと特異なプロポーション。「イタリアの有名デザイナーによる、シティ・トレンドを持つデザイン」だとメーカーは説明している。
ホイールベースは2430mm。エンジンは1.3リットルと1.6リットルの直列4気筒で、トランスミッションは5MTのみ。
信頼できる筋からの情報によれば、CM8のシャシーは某日本製ミニミニバンのデッドコピーに近いもので、ボディのデザイン(スタイリングとエンジニアリングの双方)はイタリアのI・DE・A(イデア)が担当しているとか。言われてみれば、Cピラー後方から跳ね上がるウィンドウ下端線はたしかにI・DE・Aの特徴だ。