コース上での激しいバトルと水面下での頭脳戦、インディカーシリーズならではの“熱い”レースとなったもてぎ戦(30日決勝)。地元戦を戦い抜いた日本人ドライバー、松浦孝亮だが……。
予選で9番グリッドを確保した松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング、ホンダ/パノス)は、序盤のピットミスがたたり一時は周回後れとなりながらも、終盤の猛チャージで、スタートと同じ9位まで挽回してのゴール。
松浦孝亮:「スタートで体勢を崩し一気に数台にパスされ、ペースが狂ってしまった。そして序盤63周目のピットインの際、ピットレーンで他のマシンの後ろについてしまいタイムロス。さらに給油ホースが抜けずに大きく遅れ、周回遅れになってしまった」
「チームと無線でやり取りを繰り返しながら、なんとか同一周回に戻ることを目指したが、なかなか集団から抜け出す事が出来ず、苦しいレースになってしまった。終盤、フルコースコーション時のピットインでようやく同一周回に戻る事が出来たが、残りは50周。1回の給油で走りきれるか否かのきわどい周回数なので、燃費を絞っての追い上げとなった」
「マシン自体はずっとよかったこともあり、7位まで順位を上げることができたが、最後に、もう一度ピットインすることになってしまい、最終的には9位で終わることになった。今日の結果は本当に悔しい。しかし、マシンもここまで順調に良くなってきているので、次のインディ500では全力を出し切り、必ず良い結果を出したい」