3月3日に発売が開始された三菱『ランサーエボリューションIX』はエクステリアデザインも、『エボリューションVIII MR』に対して若干の変更が加えられている。フロントマスクは、グリル中央にあった三菱のエンブレムの台座がなくなり、シャープな印象になった。
フロントバンパーも形状を変更。下部にはインタークーラーのパイプを冷却するために楕円形のエアダクトが開けられているのも特徴だ。
リヤバンパーも中央の下部はディフィーザー形状に変更され、ボディ下面の空気を整流する効果を高めている。なによりも、このリヤバンパー形状は、見た目にもレーシーな雰囲気が漂っていてスタイリッシュ。
ランサーエボリューションIXの開発をとりまとめた、三菱自動車商品企画本部 藤井啓史さんは「今回はエクステリアの変更に加えて、ディーラーオプションで用意した、フロントのエアダムエクステンションと、リヤスポイラーに装着するガーニーフラップにも注目していただきたいです」
「このふたつの空力パーツは一見地味ですが、高速域でクルマを浮き上がらせようとする風の動きを抑えるのに大変効果的です。価格は前後合わせて約5万円しますが、ぜひ両方セットでつけていただきたいパーツです」と語る。
今回の試乗ではショートコースということもあり、効果を体感するにはいたらなかったが、フロントの低いエアダムは欧州スポーツカーなどにはよく採用されるアイテムで、リヤスポイラーに装着するガーニーフラップは、モータースポーツの世界では当たり前のように使われている空力パーツだ。そんな細かいパーツでも、確実な効果が期待できるものであれば、オプションで用意しているところがランエボらしい。(つづく)