ジュネーブ・レマン湖畔に姿をあらわした『ネッシー』は水素で動く……。イタルデザイン・ジウジアローのブースで発表されたコンセプトカー『ネッシー』は三菱製のシャシーにクリーンなV8水素エンジンを搭載。新しいSUVのデザインを提唱するケーススタディモデルだ。
パリ・ダカールラリーの連覇もあって、ヨーロッパで本格SUVメーカーとしての評価が高い三菱車を、洒脱なジウジアローのテイストでまとめあげたネッシーは、全長4600mm、全幅1950mm、全高1810mm。大型ボデイシェイプは短いトランクリッドを持つ2.5ボックスのSUVクーペ。
印象的なスタイリングの決め手となるのは、22インチの大径ホイールを強調するフェンダーラインに、ルーフ部分をガラスで覆いつくしたパノラミックルーフ。スキーやウィンドサーフィンのキャリアとしても使える「弓矢の形の」ロールバーだ。
後席へのアクセスを簡便にする右側の観音開きドアを含めドアは3枚。フロントマスクには三菱のスリーダイヤモンドが光っているが、あくまでもジウジアローの手によるケーススタディモデルということで、次期「パジェロEVO」のデザインへ発展することはなさそうだ。