気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年2月26日付
●日産自動車と相互OEM 三菱自動車が検討表明(読売・8面)
●三菱自動車、ダイムラーと復縁も、リコール問題、来月和解(朝日・2面)
●「満額回答」でスピード妥結、マツダ一時金交渉(毎日・9面)
●ベンツ、小型車「Aクラス」発売(東京・8面)
●日産、米での初の公募債 5年債で790億円調達、復活アピール(日経・1面)
●欧州高級車、リストラ急ぐ、需要減速、ユーロ高響く(日経・8面)
●ホンダ、専務8人に、執行役員、6月導入(日経・15面)
ひとくちコメント
経営再建中の三菱自動車の益子修社長と西岡喬会長が一般紙の個別インタビューに応じ、きょうの産経を除く各紙が取り上げている。だが、特筆するような新しい材料もなく、各紙とも取り扱いに苦心の色が感じられる。
それでも、朝日は昨年4月に三菱自への支援を打ち切った独ダイムラークライスラーとの関係修復をめざす考えを明らかにしたことなどを報じている。
記事によると、西岡会長らは先週、来日したダイムラーのシュレンプ会長と会談。そこでシュレンプ会長が「今後も三菱自と友好関係を深めたい。保有する三菱自株を(当面)売るつもりはない」と話したという。
また、東京によると、先日発表した数字以外の別の再生計画が社内用として存在し、06年度の国内事業は黒字に転換するという。 表と裏の計画を作成するのは勝手だが、公表もできない目標の元で働かなければならない社員は気の毒だ。