法廷闘争になるか、GM-フィアット問題

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GMとフィアット間の買収をめぐる問題は、2月1日まで話し合いの期限が延長された。金銭的な決着がつくのか、それとも長い法廷闘争になるのか、まさに業界の注目の的となっている。

GMがフィアット株の10%を取得したのは2000年のことだが、フィアットは、その時点でいずれGMが全株式を引き取ることになっていた、と主張している。これに対しGMは、フィアットが財政再建中であることを理由に株式の買い取りを拒絶している。

フィアットは株式売却期限を2月1日まで延長することには同意したものの、その後は自動車部門の運営はGMの責任となる、と主張している。これ以上の負債を抱えることに否定的なGMが拒絶を続ければ、長い法廷闘争になるのは避けられない状況だ。

経営の引き継ぎを行わないならば金銭的な補償を、と求めるフィアットと、それを真っ向から否定するGM。ヨーロッパの自動車メーカー地図を大きく塗り替える可能性がある今後の動きから目が離せそうにない。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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