『フーガ』の面白さは「今までの日本製ダンパーじゃ高級車などできない」とハッキリ決めたことにある。かといってベンツやBMWが使っているザックス製のダンパーを使うのも能がない。そこで日立(旧トキコ)にハナシを持ちかけ、新しい形式のダンパーを共同で開発した。
初めてフーガのハンドルを握ったときは本当に驚いた! 今までの日本車とまったく違い、シャープなハンドリングを実現しつつ乗り心地いい。ベンツやBMWに勝るとも劣らないほど。もちろん『クラウン』や『マジェスタ』より明らかに高級な乗り心地だ。
興味深いことに本来ならガチガチになってしまう19インチが、もっともバランスよいこと。
エンジンは元気よく走りたければ3.5リッターだが、コストパフォマンスの高い2.5リッターだってキッチリ走ってくれる。ちなみに室内のスペースはマジェスタより広い。2005年に4.5リッターのV8も追加されるようなので、予算あるなら待つのも手。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
国沢光宏| 自動車評論家
学生時代から執筆活動を開始。現在、CARトップ、ベストカーなどに寄稿する一方、AM/FM局でのパーソナリティ、WRC解説も行う。クルマ選びからドライビングテクニック、業界ニュースなど、広く深くが取材目標。