トヨタ、ダイハツ、関西ペイントが環境に優しい新塗装

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トヨタ自動車とダイハツ工業は、揮発性有機化合物(VOC)とCO2の排出を同時に低減できる、新しい水性塗装技術を関西ペイントと共同で開発したと発表した。

VOCから生成される光化学オキシダント、浮遊粒子状物質(SPM)は大気汚染の原因となっているため、すでに欧米の各国ではVOCの排出規制が実施され、日本でもPRTR法(化学物質排出移動量届出制度)の施行、大気汚染防止法の改正などVOCの低減が急務となっている。

これまで自動車の塗装工程においては、VOCについては水性中塗り塗料・水性ベースなどの採用、CO2については塗装乾燥温度の低温化などにより低減を行ってきた。

しかし、従来の塗装技術では両方を同時に低減することは困難であったため、トヨタとダイハツは、2000年から両方を同時に低減することのできる、新しい水性塗装技術の開発を関西ペイントと共同で行ってきた。

今回開発した新技術は、世界初の技術である「水性1コートソリッド塗装」と、日本初の技術となる「水性3ウェットメタリック塗装」の2つ。新しい塗装工程では、従来の塗装工程と比べ、VOCを約70%、CO2を約15%それぞれ同時に低減し、世界トップクラスの低排出量を実現できる見込み。

新技術は、ダイハツの子会社で今年12月に稼動する予定のダイハツ車体大分(中津)工場で採用する。

《レスポンス編集部》

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