気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年11月2日付
●トヨタ純利益5840億円、売上高・営業利益合わせ最高、中間連結決算(読売・2面)
●スズキ 4年ぶり全面改良 世界戦略車スイスト発売(朝日・11面)
●10月の新車販売、三菱自落ち込み縮小(朝日・11面)
●モリタ消火と救急ともにOK「消救車」開発(産経・8面)
●人材育成の秘訣伝授、ゴーン社長招きシンポ(産経・9面)
●奥田会長異例の会見「株価安い」不満(東京・8面)
●奥田経団連会長、東南アジア4カ国訪問へ、FTA交渉(東京・8面)
●環境税最終案 ガソリン1リットル1.5円に 2006年導入(日経・5面)
●ガソリン店頭120円台、9年半ぶり高水準(日経・11面)
●日産、中国合弁を統合、商用車部門を強化(日経・13面)
ひとくちコメント
トヨタ自動車が1日発表した2004年9月中間連結決算(米国会計基準)は、売上高、本業のもうけを示す営業利益、税引き後利益(純利益)が、いずれも中間期として過去最高を更新した。トヨタ自動車の好調な業績は、北米、欧州、アジアなど海外事業の寄与が大きい。
きょうの各紙が1面など報じているが、紙面では決算の分析ばかりでなく、決算発表後に久しぶりに会見した奥田碩会長の発言内容も同時に大きく取り上げている。
それによると、奥田会長は「国内シェアは安定的に45%を目指す」と宣言したほか、トヨタマンが「おごった気持ちを持っていないかという懸念もある」など慢心を戒める意味の発見も多く見られた。さらに、「トヨタの株価は業績に比べて安いのではないか」などの不満を漏らす場面も……。