【日産ムラーノ 試乗】その3…北米育ちの大きさがウイークポイント?

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【日産ムラーノ 試乗】その3…北米育ちの大きさがウイークポイント?
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『ムラーノ』は今後も売れるのか。さらには買いか否か、ズバリ検証してみよう。

まず肝心の乗り味からだが、いくら見た目が個性的でも、走りが今ひとつでは飽きられるのも早い。

もちろん足まわりのリセッティングはされていて、以前レポートした北米仕様は、よくいえばゆったりとしたアメリカンな味わいだったが、日本の道とのマッチングでいえば、緩い面も。恐らく北米にはないだろう、きついカーブの連続などでは、ゆらゆらしていた。

それが今回の日本仕様では、タイヤサイズの変更やサスそのもののチューニング変更がされ、しっとり感が出ている。なんだか混乱するが、ヨーロッパ車的な味付けで、ヒタッとした懐の深さが印象的だった。これなら日本の道でも不安はなし。

また3.5リッターという大排気量のSUVにCVT(2.5リッターは通常の4AT)を組み合わせる点だが、ウルトラスムーズな走りで、マッチングは上々。それに今ではもう「ディーラーでの実際の反応を見ていても、CVTとATの違いを気にするお客さんはほとんどいません」(日産マーケティング担当)らしい。

それよりも「ピックアップのよさなどはCVTのほうが上」(CVT開発担当)で、実際にきつめの坂を上ったり、追い越しをかけるときも、スッと前に出てくれる。大パワーにありがちな、エンジンだけがドンと吹けてあとでスピードが付いていくということもない。

クルマの出来としてはプレミアム感もあり、買って損なしとは思うが、あとは取り回しだ。「アメリカでは女性のユーザーが55%です」(三木さん)という数字には驚くが、サイドビューモニターなどを装備するとはいえ、女性ならその大きさにかなり引くし、男性も相当の覚悟が必要だろう。不安なのはこの点だけ。

アンチハリアー派も含めて、並行輸入でも欲しいという人もいることを考えると、コンスタントに売れていく確率は高いと見た。とにかく“アメリカ育ちのキワモノ車”という概念はムラーノには当てはまらない。

《近藤暁史》

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