気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年9月22日付
●トヨタ学校、初公開 熟練の技、世界に伝授、海外生産拠点の人材育成強化(読売・8面)
●小型外車 市場開拓競う 高級感、前面にPR(朝日・13面)
●中国企業、スズキと和解、二輪車の意匠権で侵害認め(毎日・10面)
●BMW日本法人、コルドバ社長インタビュー「小さくても高級車」(毎日・10面)
●環境対応ガソリン、卸価格を1円高に、ジャパンエナジー(産経・10面)
●ミサワ再建策、下期ずれ込み(産経・11面)
●セルフ式給油所、年度内4000店に、割安感受け増勢続く(日経・9面)
●エアバッグ部品、豊田合成、ベトナム生産(日経・11面)
ひとくちコメント
BMWが若年層の顧客拡大を目指して開発した最小クラスの世界戦略車が発表され、BMWの日本法人のヘスス・コルドバ社長は「コンパクトカーはBMWにとって新たな『金脈』だ」と強調。きょうの毎日が直撃インタビューの記事を取り上げている。
それによると、「大きい車がいい車という伝統的な価値観は若者中心に変化しており、富裕層でも家族構成や用途に応じて現実的な選択をするようになった。若い夫婦や富裕家庭のセカンドカーとして、高級コンパクトカーへの需要は確実にある」と述べた。
また、国内の市場動向について「高級車が売れるポイントである顧客の(景気への)期待値は非常に強い。1−8月の国内販売台数は前年比13%増で、社員には(年間)最低2ケタ増はいけとハッパをかけている」と強い意欲を示している。
トヨタをはじめ国内メーカーもこの秋、高級感のあるセダンタイプを相次ぎ投入する計画で、し烈な顧客獲得競争が予想される。