外観は悪くないと思う。デトロイトショーで見た『MXマイクロスポーツ』に比べるとおとなしいが、プレミアムコンパクトの新しいスタイルとして納得できる。それに比べると、内装はいかにも貧しい。
インパネはいろんな要素を入れすぎで、全体像で見せるエクステリアとの間にギャップを感じる。
走りはよくも悪くもマツダ。中速以上のハンドリングについては動力性能ともども整理されているが、動き出しから市街地領域の乗り味にはもうひと工夫が欲しい。4ATでグリーン税制適合は評価できるが、市場が望むのはリアルワールドでの質感であり、乗り味だろう。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
伏木悦郎| 自動車評論家
70年代にレースを志し富士スピードウェイで参戦。その間偶然知り合った自動車雑誌編集者にスカウトされる形で業界入り。78年から一貫してフリーランス。FRの魅力に傾倒し国産車によるコンパクトFRの再生が宿願。