2日に日産から発表されたSUVの『ムラーノ』。開発当初は北米向けのモデルとして開発され、2002年12月より先に北米で販売も開始されている。なぜ、一年半以上も遅れて日本に導入されたのか。
ムラーノの開発に携わった、日産自動車カスタマーエンジニアリング部の宮平政喜氏に聞いてみた。
「開発は、基本的に北米用のモデルとして進めてきました。そして北米仕様がリリースされた後の試乗会で、カルロス・ゴーン社長がムラーノに試乗した時に、このクルマなら日本でも売れるということになり、急遽日本仕様の開発をスタートしました」と語る。
もちろん北米での好調な売れ行きや、日本のディーラーや顧客、マスメディアからの強い要望も日本導入のきっかけにはなってはいるが、ゴーン氏の「鶴の一声」も影響力があったようだ。
その後、日本仕様の開発が急ピッチで行われ、約15カ月で日本仕様が登場することとなった。
確かに日本でのラグジュアリーSUV市場は、トヨタ『ハリアー』の独壇場。サイズ的にもハリアーに近いムラーノなら、日本でも売れるに違いないと読んだゴーン社長の狙いが的中するかどうかに注目しよう。