いわゆるラリーウィークの始まりだ。WRCの競技は金曜から日曜にかけて行われるのが普通だが、チームやスタッフは月曜から現地入りをする。スタートまではレッキにマシンのセッティングや車検、シェイクダウンと、こなさなければならない仕事は山ほどある。
じつは、実務的な作業のほかに、メーカーとしてのPRやファンサービス、地元とのタイアップイベントなどもラリーウィークに欠かせないイベントだ。
スバルチームのドライバー、ペター・ソルベルグとミッコ・ヒルボネンは、茶道の体験イベントに招待された。茶室は、十勝毎日新聞社のゲストハウス一樹庵の中にある。ここに到着した両名は、さっそく和服の正装に着替え(させてもらっ)て、茶室に移動し、和菓子と渋い抹茶を堪能した。
ソルベルグは「うちにあるグリーンティはもっと色が薄いよ」といいながらも抹茶の味は気に入ったようだ。おいしい、を連発していた。ヒルボネンもその前の和菓子が甘かったせいか、渋いお茶に喜んでいた。
まるでタレントのようだが、これも公道を使う競技の性格から、地元に密着したイベントを開催する必要があるので、チームの顔であるラリードライバーの重要な仕事のひとつなのだ。