フォードは9月3日から開催されるラリージャパンを控えて、8月29日に千葉県茂原市のダートコースで参戦記者発表会とデモ走行が行った。インタビューの後、会場を屋外のダートコースに移しての同乗走行会だ。
あいにくの雨で、アップダウンのあるコースは小さい川ができるほど最悪の状態だ。しかし、どんな条件でも走るのがラリーだ。記者が同乗したのはフランソワ・デュバル車。
ラリーらしくギャップで無理をしないシュアな走りのマルコ・マルティンに対して、デュバルは、コーナーで車体を横に向けながら減速する対照的な走りを見せてくれた。
クルマがノーマルだったこともあり、右足はほとんど踏みっぱなしで、左足ブレーキでS字やヘアピンをコントロールしていた。林道風のコースは、同乗しているとスピード感覚がまた違い、下りではけっこうなスリルを味わえた。
しかも、インタビューでは疲労を隠せなかったマルティンも周回を重ねるごとに元気がでてきた。同乗が一順した後も、まだ走るよ、とサービスしてくれた。