確かに『デミオ』とは異なった雰囲気ではある。ではあるのだが、それが必ずしも「より上質な雰囲気」か? と問われると、若干疑問が残る部分も。
たとえばオプション設定のハーフレザー・シートは、そのレザー部分が何ともビニール風味(!?)だったりするし、同じくオプションのステアリングの「ウッド調」部分が、いかにも樹脂そのものという光沢を放ちつつ猛烈に滑りやすかったりするのが残念。
どうせなら、売価をあと5万円上げてでも「もっと上質」を徹底できないものか。とくに、室内樹脂部品に安物感が漂うのは、マツダ車に共通の弱点。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★☆☆
河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。愛猫家なのに猫アレルギーが発症し、このところ辛い毎日……