ホンダは24日、歩行者との衝突時にボンネットフードを持ち上げてエンジンルーム内の空間を確保し、歩行者の頭部衝撃を低減する「持ち上がりフード」を新開発した、と発表した。
「持ち上がりフード」は、バンパー内3カ所に設置されたセンサーと車速センサーの情報から、歩行者との衝突を判断すると、アクチュエーターを作動させボンネットフードの後部を約10cm持ち上げる。
これにより、エンジンなどの堅い部品とフードの間に空間を確保し、歩行者の頭部傷害を軽減する。「持ち上がりフード」の採用により、ホンダ自身の測定値で、頭部傷害HIC(Head Injury Criteria)を約40%低減した。
ホンダは1998年発売の『HR-V』より歩行者傷害軽減ボディを採用、現在ではほとんどの車種に歩行者傷害軽減ボディを採用し、累計販売台数は300万台を超える。