今年のデトロイトオートショー(デトロイトモーターショー)に出品されたクライスラーのスーパーカーコンセプト、『ME4-12』の実現が数カ月以内に決定されそうだ。
クライスラーのCEO、ディーター・ツェッチェ氏によると、2シーターの実走車が最近ラグナ・セカのレースウェイでテストを行い、コンセプトの段階で予測されたパフォーマンスの多くを実現させた、という。
ハンドメイドのテスト車は予測パワーの75%程度の出力だが、それでも0-60マイル/h(96km/h)加速を3秒以下で達成した。
現在はダイムラークライスラー会長のユルゲン・シュレンプ氏もこのプロジェクトに肩入れしており、実現の可能性は高そうだ。
ただし問題は、価格にして数十万ドルになるスーパーカーをクライスラーブランドから出す意義とビジネス的成果。また、ゴーサインが出たとしてもMEはMSXやロッシュなどによるアウトソースプロダクトとなる可能性が高く、販売台数、価格、売り上げから利益点を出すのは今の段階では困難だ。
どちらにせよ年内には結果が出る、というスーパーカープロジェクト、今後の発表が待たれる。