【新聞ウォッチ】ミサワホーム支援、トヨタも住宅事業テコ入れ

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年8月18日付

●三菱自、中国で合弁へ/パジェロ生産、経営再建の一環(読売・1面)

●日本車・部品インドで増産 所得増・FTA追い風、市場拡大100万台規模(朝日・8面)

●富士スバルライン、償還後も有料に、全国初、自然保護目的で、国交省承認へ(毎日・28面)

●サッカーアジア杯、投石受けた公用車公開(産経・2面)

●自動車リサイクル部品、高品質、低価格で注目、保険料の割引も登場(産経・23面)

●トヨタも「2列シート」投入ミニバン各社知恵比べ(東京・8面)

●ミサワ支援、トヨタに要請、UFJ銀20−49%出資軸、300−400億円金融支援(日経・1面)

ひとくちコメント

UFJ銀行は大口融資先であるミサワホームホールディングス(HD)の再建のため、トヨタ自動車にミサワへの出資を要請したと、きょうの日経が1面トップで報じている。

トヨタがミサワの中核子会社、ミサワホームの第三者割当増資を引き受ける形で、まず20−49%を出資、段階的に出資比率を引き上げる案が有力で、9月中の合意を目指すという。

トヨタのミサワ支援は、UFJと三菱東京の経営統合と関連してこれまでも憶測報道されてきたが、UFJ主導の再建に異論を唱えていたミサワホームの創業者の三沢千代治名誉会長氏が8月6日付で突如退任し、影響力が薄まったことで、トヨタを絡めた再建に動き出した模様。

トヨタの住宅事業は、豊田章一郎名誉会長の肝煎りで取り組んできたが、立ち上げ当初は、住宅専門業者からトヨタ車に対する不買運動が起こるなど風当たりも強かった。豊田家のプロジェクトでなければ撤退も視野に入れた“お荷物”事業とも言われ続けてきた。

トヨタはプレハブ大手のミサワを取り込むことで、住宅事業のテコ入れで“自立”を目指すものとみられる。

《福田俊之》

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