ホンダは、氷点下での始動が可能な燃料電池スタック「ホンダFCスタック」搭載の燃料電池車『FCX』が、米国環境保護庁とカリフォルニア大気資源局から認定を取得したと発表した。
認定は、米国での販売の要件。アメリカンホンダモーターは、当初計画の2005年より前倒しして2004年後半に開始する。
ホンダFCスタックは、世界で初めて金属プレスセパレータースタック構造と新素材電解質膜を車載用として採用している。これによってシンプルな構造にでき、部品点数を従来型の半数に削減、出力密度も従来型の2倍以上に向上した。
また、新たに開発したアロマティック電解質膜の採用で、従来のものでは不可能だったマイナス20度からプラス95度までの発電が可能になった。
ホンダはこれまで、バラード社製のスタックを搭載した燃料電池車を販売してきたが、自社製スタックを搭載した燃料電池車を年内に発売することになる。