【新聞ウォッチ】トピック性に欠けたトヨタ社長会見、報道陣は殺到

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年7月21日付

●トヨタグループ世界生産754万台に2004年の計画、上方修正(読売・8面)

●「工業品」攻防激化、対東南アジアFTA交渉 輸出拡大目指す日本、「国民車保護」壁に(読売・9面)

●レガシィなど2車種、富士重工がリコール(朝日・37面)

●三菱自動車からの人員受け入れ、トヨタ合意期限こだわらず(東京・8面)

●日産、7年ぶりに米でCP、格付け回復で1600億円発行(日経・1面)

●三菱自動車系列販社、5店閉鎖、愛知の直営、リコール隠し響く(日経・13面)

ひとくちコメント

きのうはトヨタ自動車が都内のホテルで年央会見を開いたが、40度近い酷暑にもかかわらず、300人以上は収容できるとみられる広い会場が報道陣で埋め尽くされた。

トヨタはこれまでも7月と12月の年2回、名古屋と東京でマスコミ関係者やアナリストを対象に社長会見を開催しているが、今回からお膝元の名古屋での会見を取りやめたこともあって、東京の会場に出席者が多く集った要因にもなったようだ。

それはともかく、張冨士夫社長のあいさつも「日本人が海外を飛び回るのではなく、これからは世界レベルでの採用を増やし、グローバルでの人材育成をはかる」という話が新鮮に感じたほかはトピック性に欠いた内容だった。

きょうの各紙もトヨタの発表記事としては異例の目立たない紙面掲載となった。このうち、産経が1面で「トヨタ739万台世界2位当確、年間販売上方修正」というタイトルで取り上げたほかは、読売、朝日、毎日なども経済面で50行足らずの小さな記事扱いで、各紙とも夏枯れ状態をカバーしきれなかった。

《福田俊之》

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