フランスGP(4日)で早くも今シーズン9勝目をマークしたフェラーリのミハエル・シューマッハ。誰も予想しなかった4ストップ作戦で勝利をもぎ取った立て役者は、テクニカル・ディレクターのロス・ブラウンと立案者のルカ・バルディセッリだ。
「アイデアを考えついたのは我らがストラテジスト(作戦立案者)ルカ・バルディセッリ。彼は様々な数字からこのアイデアを思いついたんだ。だから大事に温めた」とシューマッハ。
ブラウンは、「セカンドスティント中、我々の後ろからトゥルーリ(ルノー)の前までにスペースがあることが分かった。だから早めにピットに入れて、その隙間に戻すことによって、マージンを稼ごうと思った。ミハエルにはフリーなスペースが必要だったから。アロンソに頭を抑えられていたから、試してみることにしたんだ」と語る。
今シーズン、優勝出来なかったのはモナコでの1レースのみ。この余裕があったからこそ、大胆な作戦に切り替えることが出来たようだ。