【新聞ウォッチ】三菱自動車、企業倫理委員長に検察の大物OB

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年6月28日付

●三菱自動車企業倫理委員長、検察OBの松田氏の就任発表(読売・7面)

●三菱製大型車、欠陥車種「緊急点検を」国交省指導へ、リコール届け出前でも(読売・39面)

●三菱製ワゴン、走行中に出火、エンジンルーム全焼(読売・39面)

●三菱自動車、安全軽視の隠語、重大事故でも赤チン災害など(朝日・35面)

●1000万人の「億元長者」中国経済はいま(毎日・1面)

●自動車リサイクル法、来年1月全面施行、破砕くず減量、各社しのぎ(毎日・29面)

●五輪ビジネス過熱、経済効果9000億円?(産経・3面)

●日産ディ製の観光バス出火、埼玉・寄居(東京・27面)

●マツダ、エンジン増産、主力乗用車「アクセラ」好調、本社工場、今秋から3割(日経・9面)

ひとくちコメント

三菱自動車は株主総会が開かれる29日付で社内に新設する「企業倫理委員会」の委員長に、前預金保険機構理事長で元最高検刑事部長の松田昇氏を起用する人事を正式発表、きょうの各紙が改めて取り上げている。

各紙が「正式発表」としているのは、松田氏の就任は1カ月ほど前から内定していたが、前職の預金保険機構の理事長ポストが先週の23日の時点で任期満了となったことから、タイミングを待って三菱側が発令したもの。

松田氏は検察時代、ロッキード事件で田中角栄元首相を任意同行したほか、東京地検特捜部長としてリクルート事件の捜査を指揮したことなどで知られる人物。

長年染みついた隠ぺい体質を改め、失った消費者の信頼回復を急ぐることが松田氏の使命であるが、経営再建には低迷し続ける新車販売に歯止めをかける“販売の神様”も不可欠である。

《福田俊之》

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