ボルボって走りが退屈じゃない、なんせヨーロッパのオッサンクラウンだから。
でもこのクルマはまるっきり別モノだった。いままでのボルボのイメージからは想像できないくらい、すばらしくスポーティに走るんだよね。
プラットフォームやサスをマツダ『アクセラ』のを流用した効果が思い切り出てる。スタイルもボルボらしくて、一瞬『V70』と区別つかないからそれなりに見栄が張れるし、インテリア小洒落た演出があるし、商品性は高いと思う。ボルボの中では断然イチ押し。
しかしボルボ買う人って、この走りがマツダの技術だとは知らないだろうな……。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★☆☆
MJブロンディ|大乗フェラーリ教祖
1962年東京生まれ。慶大卒。編集者を経てフリーライター。愛と幻想と市場経済を核とした自動車読み物のほか、高速道路問題に超絶真摯に取り組む。『聖典版 そのフェラーリください!』等著書多数。