三菱自動車は、29日付けの執行役員人事を発表した。商品開発担当の新常務執行役員に『eKワゴン』の開発責任者だった、執行役員開発本部C&D開発センター長の相川哲郎氏が就任する。
同氏は、三菱重工元社長、相川賢太郎氏の長男。血筋の良さだけでなく、クルマづくりにかける真摯な姿勢で社内の人望も厚い。
2000年のリコール隠し発覚後、販売の落ち込んだ三菱を救ったのがeKワゴン。「“いい軽”を作りたい」(当時)と、基本に立ち返って開発に臨んだことが、久しぶりのヒット車につながった。
三菱の命運も、今後、いかにして“いいクルマ”を世の中に出していけるかにかかっており、相川氏の手腕に大きな期待がかかる。