【新聞ウォッチ】三菱またまた欠陥隠し…乗用車、パトカーも

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2004年6月3日付

●三菱自動車、また欠陥隠し、乗用車ほぼ全種、26件16万台リコール(読売・1面)

●道路公団民営化法成立、全線建設なお可能、債務返済は未知数(読売・2面)

●三菱自動車への投資ファンド、安東泰志代表取締役に聞く。問題拡大なら経営に注文も(読売・8面)

●UFJ銀増資引き受け、トヨタに要請も、沖原頭取会見で示唆(読売・8面)

●運転中ケータイに罰金、摘発は警官が発見した時(読売・34面)

●トヨタから技術供与、ハイブリッド車完成。日産、米で生産・販売へ(朝日・13面)

●「三菱車、もうやめる」ユーザー、あきれ、怒り、レンタル希望はゼロ、三菱ふそう、社員29人を処分(朝日・39面)

●神奈川県警「秋までに立件」クラッチ欠陥で捜査本部(毎日・26面)

●ルノー戦略小型車を発表、競争激しい市場避け、東欧・中米などに低価格車(産経・10面)

●社内倫理委会トップ、検察OBの松田氏起用、三菱自動車(東京・9面)

●欠陥パトカー1040台にも、三菱自動車(東京・27面)

ひとくちコメント

「社会及び消費者の信頼を著しく損ない、深くおわびしたい」……また、三菱自動車の岡崎洋一郎会長が陳謝した。国土交通省で緊急記者会見が行われたのは2日午後9時のこと。『パジェロ』などの主力車種で国内外で17車種・計約16万台の欠陥が明らかになったため、近く国土交通省にリコール(無償回収・修理)を届け出ると発表した。

きょうの読売、朝日、産経、東京が1面トップで掲載。総合面、社会面などにも「不具合情報際立つ多さ」(読売)をはじめ、違法なヤミ改修を続けた新たな「リコール隠し」を糾弾する記事が大きく報じられている。

なかでも朝日は、ニュースを追跡する「時時刻刻」で「落ちた信用再建険し」、販売店「客消えた」と悲鳴。社会面にも「三菱車、もうやめる」ユーザー、あきれ、怒り、レンタル希望はほぼゼロなどという厳しいタイトル。また、「欠陥パトカー1040台も」(東京)などと強調した記事も。

ただ、三菱を象徴する「GDIエンジン」の直接のリコールが避けられたことや再建を支援する三菱グループ側が「方針に変わりはない」とするコメントだけが、真面目に働く社員たちへの唯一の救いとなっている。

《福田俊之》

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