先代はベース車を強引にボルボ風に仕立てた感じがあったけれど、今度の『S40』(『V40』も)はどこから見ても立派なボルボ。凝縮感というか、かたまり感のあるデザインでバランスもいい。
インテリアも斬新だが突飛でなく、高い質感が保たれているなど、魅力的なパッケージングになっている。
ダンピングの効いたしっとりした乗り味を持っており、乗り心地はかなり上質、かつ快適。でありながら、操縦性は素直でクセがない。発進時に見られたトルクステアもなくなった。かなり走りもいい。飛ばしたときのリヤサスマウントのブッシュのヨレ感が気になった。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★★★
斎藤 聡| 走り屋系ライター
軽自動車からスポーツカー、果ては1000psのチューニングカーまでレポート。またセーフティ・ドライビング・スクールや、サーキット走行会のインストラクターも勤める。一見強面だがじつは気さく(とは本人の弁)。