今度の『S40』は、スタイリングが大きな魅力。『S80』から始まった“新世代ボルボらしさ”は全長の短いこのモデルがもっともデフォルメ風に強調されて感じられる。何とも地味な従来型には魅力は感じなかったという人の多くも、新型はどこか気になる存在であるはず。
北欧家具を彷彿とさせるセンターパネルを主役に置いたインテリアのデザインもなかなかにユニーク。もちろん、大人4人に必要な居住性もしっかりと確保されている。
いっぽうで走りのテイストに特徴は薄い。「乗る」より「見る」を重要視したい人にオススメのヨーロピアン・セダンだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★☆☆
オススメ度:★★★☆☆
河村康彦|モータージャーナリスト
1985年よりフリーランス活動を開始。自動車専門誌を中心に健筆を振るっているモータージャーナリスト。愛猫家なのに猫アレルギーが発症し、このところ辛い毎日……