三菱自動車工業の広報部は23日午後、独ダイムラークライスラーが経営再建支援の打ち切りを決めた問題で、三菱への出資分が直ちに引き上げられることはないとの見通しを示した。
ダイムラー側に確認した結果として「すぐ放出するという意向は確認していない」と、コメントした。ただ、将来の資本引き上げに含みを残した確認内容であり、資本提携の継続についてはあいまいなままだ。
筆頭株主であるダイムラーの三菱への出資比率は37%。三菱重工業など三菱グループが肩代わりするには余りに大きい。今後は三菱自動車が20%保有する三菱ふそうトラック・バス株式のダイムラーへの売却などをからめながら、資本関係を整理することも検討されよう。