オープンでも楽しいが、あくまで正体は「クーペ、時々カブリオレ」。凝った開閉機構のメタルトップなのも、クーペ状態を完璧にするため。
デザインもクローズドで斜め後ろから眺めるのが最高。こんな鋭い前進感も珍しい。ただし謳い文句の4シーターは話半分。リアは頭がつっかえるので実質2+2だ。
それ以外さすが『307』だけあって、深みのある足回りとか安定した操縦性とか、ほとんど万能のスタイリッシュパーソナルカー。どうせ選ぶならDVDナビまで完備の最高級仕様『AVN』がお薦め。メリハリに富むエンジンなど、じつは『S16』より活気あったりして。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★★☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★★
熊倉重春| モータージャーナリスト
東京・焼け野原の戦後第一期生。25年間クルマ雑誌に勤めて何でもやったので、フリーのジャーナリストになった今でも何でもやる。いや、クルマのことなら何でも首を突っ込みたがる。今最大の関心事はエネルギー問題。