気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2004年4月8日付
●ヤナセ名誉会長、米自動車殿堂入り、欧米車、日本に広めた功績(朝日・13面)
●三菱の支援強化、ダイムラー株主総会で、会長表明(朝日・13面)
●「高級小型車、主戦場に」VW日本法人社長に聞く(朝日・13面)
●ガソリン値上がりじわり、原油急騰で国内も(毎日・8面)
●三菱自動車を子会社化、ダイムラーが2年後めど(産経・1面)
●セルフ式GSとコンビニ複合店、相乗効果狙い提携加速、生き残りへま付加価値サービス提供(産経・10面)
●三菱ふそうタイヤ脱落、後輪ハブすべて亀裂、神奈川県警、欠陥裏付けへ捜査(産経・29面)
●三菱自動車、再建計画、来月に延期も。ダイムラーと認識隔たり(東京・3面)
●トヨタ、トルコ工場の生産力増強へ(東京・7面)
●大型タイヤ脱落、運送業界にも重たい課題、全国で事故多発、過当競争に過積載(東京・31面)
●ニチアス、チェコで自動車部品製造(日経・13面)
●ホンダ、バイクをリコール(日経・38面)
ひとくちコメント
世界の自動車産業の発展に貢献した経営者などを表彰する米国の「自動車殿堂」が、日本の輸入車販売最大手のヤナセの梁瀬次郎名誉会長を04年に殿堂入りする対象者に選んだという。きょうの朝日などが報じている。
日本人では、ホンダ創業者の本田宗一郎氏をはじめ、トヨタ自動車最高顧問の豊田英二氏、元米国日産社長の片山豊氏らに続き5人目の殿堂入りとなる。梁瀬氏は米ゼネラル・モーターズ(GM)はじめ、ダイムラー・ベンツなど、数多くの外車輸入を手掛けた実績が評価された。名物経営者の1人で国内外での人脈も幅広い。
しかし、ここ数年、輸入車メーカーが相次いで直営の日本法人を強化する中で、“ヤナセ離れ”も加速し、一方で、後継者問題など経営面では多くの難題を抱えながら第一線を退いていた。