スペインのバレンシア工場で生産され、ヨーロッパフォード車製の欧州車として日本に輸入販売される『フィエスタ』。同じフォードグループで生産される、マツダ『デミオ』とは、どの程度共用部分があるのだろうか。
フィエスタのシャシーエンジニアリングマネージャーを務めた、ベン・バトリン氏は「フィエスタとデミオの共用部分は、プラットフォームと呼ばれるシャシーのベースと、リヤサスまわりのフレーム部分です。比率としてみれば40%ぐらいでしょう」と語る。
「しかし、その後の開発に関しては別に行われているので、最終的なフィーリングは大きく異なっていると思います。フィエスタのほうがヨーロッパでの使用条件に合わせて、速度レンジを高めに想定して開発しています」
「日本に輸入されるモデルも同じセッティングになっていますので、日本仕様のフィエスタでも欧州車のフィーリングが体感できると思います。ただし、ブレーキのフィーリングは日本仕様に合わせて少し変更を加えています」とコメント。
プラットフォームを共用しながら、サスペンションの仕様を変えるだけで乗り味を全く変えることは難しくはない。フィエスタがどれだけデミオと異なったフィーリングになっているかに注目したい。