今シーズンから新テクニカル・ディレクターとしてトヨタに加入したマイク・ガスコイン。ジョーダン、ルノーなどでらつ腕を奮ってきた男がトヨタを選んだ理由の一つが、「トップ4のチームが長いこと変わり映えしていないこと」だという。
つまり、フェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズ、ルノーの一角を崩すチームを作ることがガスコインの狙いだ。
フェラーリやマクラーレンらの年間予算4億ドルを超える、F1最大予算を注ぎ込んでいると言われるトヨタ。
トップチームに入るためには資金力も重要だとガスコインは語る。「大チームのファクトリーを目にすると、規模の大きさに本当に驚かされる。だが彼らは20年かかってそれらを築き上げた」
彼が経済紙『フィナンシャル・タイムズ』に語ったところによると、トヨタは今後3年で同規模の施設を建設するつもりだという。「トップチームになるためには投資が必要なんだ」とガスコイン。
ドライバー選出にも多大なる影響力を及ぼすと言われるガスコイン。その秘密については「僕の強みは、速く走る為に必要な事柄の優先順位を付けられることかな」とだけ話した。