クライスラー『クロスファイア』にとって、「カブリオレ」バージョンは、あまりに自然な進化だ。なぜならばメルセデスベンツ『SLK』とプラットフォームが同じなのだから。
しかもクライスラーから製造を委託されているのは、コンバーチブルの名車、あの『カルマン・ギア』を生み出した、カルマン社なのだから。
2年前のデトロイトショー、開発コンセプトお披露目の際、「独アウトバーンの走りと、米ルート66の開放的楽しさの融合」を高らかに謳ったクロスファイア。今回登場したオープンルーフのカブリオレには、SLKでは味わえない、よりナチュラルな遊び心を覚える。
搭載エンジンはクーペ同様に3.2リットルV6・SOHCになる。03年秋に発売され、デトロイトショー開催までにクーペは4000台強が販売されたクロスファイア。カブリオレによる販売促進効果が期待される。