これまでのレースゲームで「ライバルと争う」といえば、それはゲーム機のAIが動かす敵車のことだった。それがブロードバンド普及に従い、大きな変化を遂げたのは昨年あたりからだ。
ネット対戦というのがレースゲームのトレンドになりつつある。ネットを通し、未知なるライバルと戦う。AIでなく人間が実際にプレイすることでレースも面白くなった。
25日に発売されたばかりのセガ『segaGT Online』は、昨年発売した『segaGT2002』をベースにしているが、オンライン対戦(Xbox Live)に対応させたことで、その楽しみを倍加している。
6人対戦の「クイックバトルモード」をはじめ、レースゲーム最多となる12人対戦を可能とした「バトルfor12モード」、Xbox Liveの特長であるボイスコミュニケーションを活用した「ナビゲートバトルモード」など、4つのモードが用意されている。
このゲームを買ったからには、オンライン対戦を行わなくては意味がない。「俺はヘタだから…」と尻込みせず、積極的に参加してほしいと思う。
ゲームの上手さで参加するグループを選ぶこともできるので、初心者対象のところでキャリアを積み、上手くなったら中級者、上級者、そして神業級(!?)へと進んでいけば飽きることはないだろう。
これまでのレースゲームの欠点は敵車をAIが扱うため、慣れてくると挙動が読めてしまい、徐々に面白くなくなるというところだった。
ネット越しではあるが、このゲームで戦う相手は生身の人間。プレッシャーを掛け続ければ思わぬミスも誘発する。ゲームではあるのに、ゲームらしくない。最新ゲームのそんな一面も味わえるはずだ。