キュートなボディだからって206RCを甘く見てはならない。RCのネーミングはWRCを意識したからのようで、つまり走りに特化したモデルであることを語るのである。
ベースモデルのエンジンが1.4リッターの74psであるのに対して、RCは2リッターの177ps仕様。この軽量ボディに2.5倍ものパワーが押し込まれているのだ。そりゃ走りが元気でないわけがない。
ミッションは5速MT。サスもハード系。プジョーらしくガチガチの乗り味ではないが、そのコンパクトな体躯に熱い走りがギチギチに込められている。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★☆
木下隆之|モータージャーナリスト
プロレーシングドライバーにして、大のクルマ好き。全日本GT選手権を始め、海外のレースでも大活躍。一方でカー・オブ・ザ・イヤー選考委員歴は長い。「ジェイズな奴ら」を上梓するなど、作家の肩書きも。