同じダイムラークライスラー・グループのブランドであるスマートと三菱は、新型車を協同開発するとすでに発表している。スマート『フォアフォア』と三菱『コルト』が兄弟車になると思われるが、クルマについて公式発表はない。
三菱では「それはスマートが発表すべきことでしょう……」と明らかにせず、スマートでは「トリディオン・セルを採用」と発表している。
トリディオンとは、セル=キャビンを変形の少ない堅固な構造にし、セル内側にエアバッグ多数を配置、セル外側は柔軟なクラッシュブル構造にするというもの。車体外装でセル部分がスチールで、その他のパネルが樹脂でできているのが特徴のひとつ。
スマートでは素材ごとに色を塗り分けて構造を強調し、スマート車デザインの特徴となっている。フォアフォアでもそうだ。いっぽうコルトがトリディオン・セルを採用したという話は聞かない。
スマート関係者によると「公式発表はわかりませんが、共有しているのはいわゆる車台(床)の部分です」とのこと。続けて「それよりも、2車は全く異なったキャラクターの別のクルマになっています」。たしかにその通りだ。