またしても前代未聞!? JRバスが高速道路をバック

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5日午後、静岡県吉田町内の東名高速・吉田インターチェンジ(IC)の上り線進入路で、JR東海バスが運行する名古屋発東京行きの路線高速バスがおよそ300mに渡って逆走。乗客1人を降ろしていたことが明らかになった。

警察では道路交通法違反の疑いもあるとして、このバスを運転していた29歳の運転手を立ち合わせ、6日午前から実況見分を行っている。

静岡県警・高速隊の調べによると、バスが逆走するトラブルが起きたのは5日の午後4時15分ごろとみられている。JR東海バスが運行する名古屋発東京行きの路線高速バス(超特急16便)が吉田IC内に設置された東名吉田バス停を誤って通過してしまった。

運転手は吉田ICの出口車線を通り過ぎた直後、このミスに気づいた。運転手はそのまま進入路の加速車線まで走って停止。進入路をバックで戻ろうとした。バスは後進状態のまま約300mを走行。

この間に20台あまりのクルマが上り線の進入路を通過している。大半のクルマはクラクションを鳴らして通り過ぎたり、減速して回避するなどしたため、事故に発展するという最悪のケースは避けられた。

運転手は300mほど走ったところで「これ以上戻るのは危険だ」と判断。東名吉田バス停で降りる乗客1人を連れ、徒歩で200mほど進入路を歩いた。復路は同バス停から乗車する乗客1人を連れ、バスに戻ったという。この間、バスはハザードランプを点灯した状態で進入路上に放置されていたとみられる。

警察では「進入路をバスがバックしていて危険を感じた」というドライバーの通報によってトラブルを把握。同時間帯に東名吉田バス停に立ち寄る予定の上り方面のバスが1本であることから事態を会社に通報。運転手から事情を聞いていた。

取り調べに対してこの運転手は「バス停を誤って通過した際の社内処分を恐れた」と供述しているという。

《石田真一》

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