気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2003年10月24日付
●東京モーターショーきょう開幕、欧米メーカー首脳に聞く(読売・10面)
●サーブ、富士重工と広範協力、日欧での販売など、包括提携へ発展も(朝日・12面)
●日産ディーゼル再建、減資で経営支援、仏ルノーと合意(朝日・12面)
●トヨタとダイハツ、初の共同開発の小型車海外生産(朝日・12面)
●中曽根氏、藤井総裁「辞めない」「花道」勧告いばら道(朝日・38面)
●三菱自動車、きょう捜索、横浜のタイヤ直撃死亡事故、部品未交換車4000台超、半数近くが所有者不明(朝日・39面)
●日産、ゴーン社長続投に意欲、「株主が望むならCEO続けます」(毎日・10面)
ひとくちコメント
日産自動車のカルロス・ゴーン社長が「株主が望む限り、日産の社長兼CEOを続ける」と述べ、05年に日産の親会社の経営を担うことに強い意欲を示したという。きょうの毎日などが報じている。
22日の東京モーターショーのプレスブリーフィングでは、『GT-R』をゴーン社長が“現役”のまま07年に復活させると明言しており、すでにこの時点から続投する意欲を示していたものとみられる。
ゴーン社長のこれまでの公約は、資本提携先のルノーのシュバイツァー会長兼CEOが、会長職に専念する05年4月からルノーCEOを兼務する予定で、その時点で、自らの後継者に日本人社長を選ぶというものだった。
その候補者としては、現在、複数の若手役員の名が取り沙汰されているものの、絞り切れていない。また、国内販売に対しても満足できる状態でないことから、しばらくは経営の第一線で陣頭指揮にあたらざるを得ないのだろう。